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結局 李久に聞くタイミングを逃したまま時は過ぎて行き、クリスマスまで後1ヶ月ちょっとだ。
街は一気にクリスマスモードになって、操のバイト先のスーパーもクリスマスツリーやサンタの人形、デコレーション…子供向けのお菓子セットやケーキ、チキン、オードブルの予約が始まった。
商品を並べながら操は李久のバイト先のケーキ屋も忙しいだろうと思い、そして1度も彼が働いているところを見たことが無い事に気がついた…
(明日はバイトが休みだから行ってみよう…)
ここ最近の胸のモヤモヤが李久に会いに行けば晴れる気がした。
ケーキ屋にとってクリスマスは一番の稼ぎ時だ…
それ故に予約を少しでも多く取るためにバイトの女の子を総動員してミニスカサンタの衣装で店頭でチラシを配ったり、予約を受けていたりしていた。
黒一点の李久もプラカードを持ってエコバックに入れたチラシを渡そうとするが、哀しいかな地味な平凡顔の李久の前を素通りするばかりだった…
店内にいた李久の叔母はチーフの女性に、「あの子…性格は凄くいい子なのよねえ…」戦力にならない可愛い甥っ子の姿に溜め息をついた…
「さっぱり顔の人って化粧映えするんですって、最近は化粧してメイド服を着た男の子だけのメイドカフェもあるんですよ」
チーフは冗談で言ったのだが店主である彼女の顔が変わった。
「中川さん…それ、いいかも…ミニスカサンタの衣装まだあったわよね?私 李久を連れてくる!」
晶子はチーフが止めるのも聞かず外に出た……
数分後………
何も知らされずに李久は控室に連れていかれて「ヤダ!晶子さん止めて!!」と悲鳴に近い声を最後に静かになったのでチーフの中川が心配していると、店内と作業場を仕切っている暖簾を捲って晶子が戻って来た。
そして、その後ろにいたミニスカサンタの李久を前に出した…
「どう?思った以上に美少女になったでしょ?」
チーフの中川は声も出せずにコクコクと頷いた。
「李久…バイト料2倍出すから頑張って!」
2倍と聞いて、羞恥で顔を赤くしながらも小さく頷いた。
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