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変わり者
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何故彼は俺を助けたんだろう
こっちとしては契約が果たせず、彼としても立場が悪くなっただろうに
何故
彼を見ても答えはでない
「ソラ、シャワー浴びよう。海人はそこで待ってて」
彼はそう言うと俺の体を起こした
海人と呼ばれた、短髪の若干子供っぽい男もうろたえるばかりだ
そんな俺たちを気にせず、佑哉は俺をシャワールームへつれていくと、温かいお湯をかけた
「指、挿れるよ。…演技をする必要はないから、力抜いて」
演技
何故彼は見抜ける?
わからない
よく彼は目だって言っていたが、何か関係はあるのか?
演技をするなっていうのが命令なのか?
するなと言われたから、本当にあえぎもせず、勃ちもしない
これでいいのか?
わからない…
こんなことをしても意味はないだろうに
もし客を相手にこんなことをしたら殺されるではすまない
ありとあらゆる拷問を行使され、すくなくとも嬲り殺しは確実だ
「…」
「よし…あらかた大丈夫」
お湯をかけてもらい、すべて洗い流してもらう
佑哉は微笑む
何故かわからないけど心地良くて辛い
俺は膝から崩れ落ちた
何故かわからないが、意識が崩れ落ちたのだ
「ソラ!?」
遠くで彼の声がした気がした
変わり者の声
でも…俺は彼といると心が暖かくなる気がする
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