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落とし穴-野良side②-
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帰り際
金井社長から
メールが届いた
“今夜、行けそうですか?”
僕は
最近
曜日の感覚を忘れているらしい
メールで初めて
今日が金曜日ってことに
気付いた
“大丈夫です!”
手短に
返事を済ませて
金井社長が
指定した場所へと
向かった
その夜は
仕事の話から
金井社長の学生の頃の話まで
色んなことを話した
本当に気さくな人で
大事なお客様ということを
忘れそうになるぐらい
楽しいお酒だった
「野良君は
お酒強いね~」
「そーゆー
金井社長だって
全然酔ってないじゃないですか
僕は既に酔ってますよ?」
本当に僕は
酔っていた
楽しくて
ついお酒が
進んだ
飲みの相手が
クライアント
その重みがあったおかげで
僕は
冷静さを保てる状態だった
「私も酔ってるよ
顔に出ないだけでね…」
流し目で
ほろ酔い加減の
金井社長は
どうしようもなく
色っぽかった
高鳴った
僕の心を読まれたみたいに
金井社長は
妖しく
微笑んだ
「本当に酔ってるかどうか……
テストをしてみよう…」
「えっ?」
金井社長が
僕の手を取り
甲に軽くリップ音を立てて
キスをした
一気に頬が赤くなるのを感じた
恥ずかしくて
動揺して
どうしていいのか
訳が分からない
「私はね
単なる仕事相手と2人っきりで
雰囲気のあるバーで飲んだりしないよ?
初めて会った時から
野良君に惹かれてる」
「金井…社長?
冗談ですよね……
僕、男ですよ。」
「それが何?
男だから
女だから
そんなのは関係ないよ。
野良君が好きなんだ。」
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