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脳内変換
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昼休みに
狭い喫煙所へ行くと
先に
結城が一服していた
「なんか…ご機嫌じゃん
気持ち悪ッ!!」
「お前に言われたかぁねーよ
…
巨乳ちゃん食ったんだって?」
お早いことで
イヤミたっぷりに
言うと
どや顔で
結城は
言い放った
「付き合ってんだよ」
「…
はぁあ??」
「いやさ
身体もだけどさぁ…
なかなか
性格が可愛いんだよ…
なんて言うか
あんな身体してるクセに
俺が初めてでさ…
鈍臭くて
天然で
守りたくなっちまったんだよね」
結城に
彼女が出来たということより
ハニカム
結城の
気持ち悪い顔より
可愛い
初めて
守りたいって
キーワードに
俺の脳みそは
敏感に反応した
そして
あろう事か
チビ野良を弾き出した…
「何?
お前…新しい玩具
見つけたワケ?
ぁあ
また犠牲者が増えるワケだ
止めとけよ
相手が本気になる前に…
どうせ
お前
好きになれやしないんだからさ」
今まで
恋愛のことで
何を言われたって
なんとも感じなかったのに
心の奥に
チクッと痛みが走った
「ってか
誰もいやしねーよ」
「へぇ…
お前もニヤついてるように
見えたけどな…」
俺は
誤魔化すように
深く
煙草の煙を吐いた
ただ
俺とは
違う人種に出会って
物珍しいだけさ
あいつは
可愛い野良猫
俺は
誰かを
好きになったりしない
結城の言う通り
本気になれやしない
好きなら
あの夜
とっくに抱いてたさ
ヤらないなんて
俺には
考えられない
ヤらなかったのは
ただの
悪戯心だったからだ
ちんたら
自分自身に
言い訳しては
浮かんでくる
チビ野良の
顔を
掻き消した
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