アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
俺達がこんな目に会うのはどう考えても先輩が悪い!! 2
-
なんとか親衛隊には帰ってもらい、やっと一息つくことができる。
「えと…はい、携帯電話です。私の部屋にあったからよかったものの落としてたら大事ですよ?」
そう言って笑うと先輩はケータイを差し出す。その笑顔さえも今は痛む。
「ども……」
「…?どうしましたか?何かありました?」
「なんで…来たんですか……」
「え?なんでって…貴方の携帯電話を届けに来て…
「恋人との時間を裂いてでもですか?」
もうやめて。
自分でも言いたくない。
「先輩は…西嶋先輩の事がすっ好きなんでしょぉぉ…?なななんでぇグズッ…そんな時間を使ってまで俺の為にそんなことするんヒゥッですか…」
お願いやめてもう言いたくない。すべてを認めてしまうようで怖い。そして何より先輩にこんな事言いたくない。
「大体さっきの件はぁ…先輩のせいでしょお?ズビッそんなことして…チャラにしたつもりですか?
「おい華織もういい加減に!…」
「いいんです。確かに今回の件は私達の責任、十分謝罪するに値します。申し訳ありませんでした。」
「いいんですいいんです!どうせ俺の初恋はこうやって散るんです、儚い夢だったんですぅ!」
「はつ…こい?」
「先輩は覚えてないでしょうね…3年前のフラワーさくらの前であなたを一目見た時から俺はあなたを3年間ずっと好きだったんです…ハハハ気持ち悪いでしょ?もうスッキリしました…ケータイありがとうごましました。さようなら……」
もう早く立ち去りたかった。こんなみっともない姿を人目に晒したくないし
それにこれ以上先輩を困らせたくなかったから……
「待って下さい!」
「貴方は3つ勘違いをしています。」
「…べ(え)?」
涙と鼻水でもうロクに喋れる状況でなはかった。
「まず1つ目、私は西嶋さんの事は好きと思ってません。西嶋さんはあくまでも友人、好意があるとするなら友人としての好意です。」
「ちょっ…ひど!」
「そして2つ目、3年前のあの事は今でも覚えてます。忘れる訳無いじゃないですか。百合のような純潔な貴方を。」
「最後の3つ目は…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
私も貴方の事が好きです。華織さん、いや、華織。」
へ…?
今……好きって?
「ほら、ハンカチとティッシュあげますので鼻水と涙を拭いて下さい。折角の可愛い顔が台無しですよ?」
「ズビッズズーっは…可愛い…?」
「はい。そういえばまだ返事が聞けていませんでしたね。
好きです………華織。こんな私とでいいなら付き合って下さい。」
答えはもちろん決まっていた。
「ううっ……ハイ…こんな俺で良ければ…うわぁぁぁん!!せんぱぁぁい!」
「はい、これからよろしくお願いしますね。華織♡」
もういつ死んだっていい。
今、俺は世界一幸せだ。
「……なぁ、俺達完全に空気だよな?」
「そうですね…まあ華織に恋人が出来たのはいいことですけど…」
「え?響くん華織ちゃんのこと好きなんじゃないの?」
「違いますよ?アイツとはただの幼馴染ですし。」
「そっかぁ…じゃあ俺にもまだチャンスありってことか…」
「何がですか?」
「へへへそれはねぇ~(チュッ)」
「!!??何するん○☆※π√☂%㈱!?」
「可愛い反応するねぇ~。響く~ん?俺、君の事好きになっちゃった。」
「はい?」
「だ~か~ら~、好き!付き合って!ほら、俺と風も幼馴染だし?ダブルデートとか憧れるじゃん?」
「お断りします。(バッサリ)」
「なっ!?ふ、ふーん!まだこれからだもん!実質ファーストキス奪ったし!これから俺のモノにしてあげる!」
「そーですか……もう勝手にしてください。」
「ねぇ先輩ちゅー♡」
「急に甘えん坊さんですね、しかたありません。んっ…」
「んふっ……ぁぅ…ん…ふぅ…」
「おーおーアツアツだこと、俺達もいずれかはこーなる運命なのだよ!」
「もう早く帰って寝たい……」
俺と先輩のラブラブライフと新しい恋の幕開け!?「百合香る風に華は咲く」まだまだ続くよ!
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
20 / 32