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Question。
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いや、まだ諦めるわけには…いかない!
「いいよ赤葦、先帰りなって。」
「何言ってるんですか。木葉さん、不器用じゃないですか。」
ギクッ。
確かに俺は不器用だ。テーピングなどもよく失敗する。湿布くらいなら…いや、何枚も無駄にしそうだ…。
「じゃあ…お願い…シマス。」
「はい。」
赤葦は少し微笑んで応え、慣れた手つきで俺の右足首に湿布を貼る。
「…ありがと。」
「いえ。今日、お風呂に入るときはあまり湯船に浸からないようにしてくださいね。」
そう言って、赤葦は俺の前髪を少し上げ、額に軽い、触れるくらいのキスをした。
「な、なに急に!?!?」
「したくなったからしたんですよ。」
赤葦はさも当たり前かのように言うのだ。
油断すればすぐこれだから困る。
「じゃあ、俺はこれで_______」
「ちょっ、ちょっと待ってくれ!!」
カバンを提げて保健室を出ようとした赤葦を急いで止める。
俺は、ずっと前から疑問に思っていたことを2人きりである絶好のチャンスの今に聞こうと決意した。
疑問に思っていたこと…そう、何故俺に告白したのか、だ。
「…なんですか?」
「あ、の…」
なぜかわからないが、緊張してきた。
それに伴って、口の中が乾き、唾を飲み込もうとすると、喉に張り付く。
言葉もなかなか出にくい。舌の動きが鈍くなっていた。
「なんで、俺なの…?」
すると、赤葦はぽかんとした顔でこちらを見てきた。
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