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後輩は後輩。
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まだって…なんだよ!
不意に出てきた自分の言葉に頭がプチパニックだ。
「木葉さん?」
「うぇっ!?ん?何?!?」
「いえ、なんか急に真顔になったんで…」
赤葦は顔を覗き込むように言った。
「な、なんでもねーよ!あ、あれ、急流すべり行こうぜ!」
さっきのは気がおかしかったんだ、気にすれば負けだ。
そう思うことにした。
近くにあった急流すべりは先ほどのジェットコースターよりは人が少なかったため、早めに乗ることができた。
そして会話は途絶え、沈黙が続いてしまっていた。
急流すべりって最初の方ゆっくりなんだった…忘れてた…!早く落ちろよ!!
そう願うのも虚しく、ゆっくり進むだけであった。
しかし、赤葦が沈黙を破る。
「木葉さん、すみませんでした。」
「へ?」
赤葦が急に謝ってきたため変な声が出た。
「な、なんで急に謝んの…」
「だって、俺が無理に誘ったから仕方なくで付き合ってるんですよね…。楽しくなさげですし…。」
「…ふふっ…!」
赤葦は俺が楽しんでないと思っていると知ると、なんだか笑えてきた。大人っぽくても、後輩な部分は後輩なんだなと思えた。
「な、なんで笑うんすか…」
「いや、可愛いなーと思ってさ。別に仕方なくなんてことねーよ!俺はお前と行きたいと思ったから付き合ってるんだ。それに楽しいし。」
確かに誘われたときは赤葦には逆らえないと思って行くことにしたが、今は本当に楽しいから結果オーライだ(よな?)。
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