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案ずる後輩。
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「本当に尾行なんてすんのかよ。」
「仕方ねーだろ。これくらいしか思いつかねーんだし。つけてたら何かあんじゃねぇの?」
その頃、頼みを受けた男子高校生は
木葉の尾行を画策していた。
「本当、なんでこんなことしなきゃいけないんだよ…」
「お礼はなんでもするって言ってんだから、我慢しよーぜ」
そう言って、不敵な笑みを浮かべた。
木葉は家に着くと、スマホを取り出し
無料メールアプリからメッセージが来ていたので開いた。
‘‘ちゃんと家に着きましたか?”
送り主は、もちろん赤葦。
「おま、俺は小学生か!」
思わず言葉が出た。そして言ったことをそのまま書いて送った。
‘‘だって、木葉さん危なそうですし…’’
‘‘それはどういう意味でだ!?子どもってことか!?’’
‘‘違いますよ。夜は変な輩がいますからね。
木葉さんだって何されるかわからないですよ。’’
「いやいや…変な輩がいるかもしれねーけど、
俺がその対象になることはまずねーだろ…」
自分の身を案じてくれるのは嬉しい。嬉しいのは嬉しいが、先輩が後輩にこんなことを言われるのは悲しくもある。
‘‘それはお前も同じだろ。身長は確かにお前の方が高いけど…いや別に気にしてねーけどな!?’’
あっ。 やってしまった。
「気にしてねーけどな、の辺り絶対入らなかった…!気にしてます感が出まくりじゃねーか俺のばかやろおおおお」
‘‘気にしてるんじゃないですか。木葉さんのそういうとこ可愛いです。’’
くると思ったよ!!可愛いって単語が!!
木葉は赤葦とそんなかんじの話をして、眠りについた。
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