アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
そっちの好きなの?。
-
「…最近赤葦と触れ合えてねーな…」
部活中の体育館、スポーツドリンクの入ったボトルを片手に木葉が言葉をこぼす。
木葉は高校3年ということもあり、大学受験が控えている。そのため予備校に通い始めるなどで忙しくなりつつあった。(ただ、自発的に行くところなので行くか行かないかは自分で決める)
赤葦とメッセージを交わしたのは3〜4日前のことで、そこからはあまり干渉できていなかった。
赤葦も赤葦で、副主将なこともあり最近忙しいのも重なっているのだろう。
「え、なになに?赤葦不足??」
「えっ!?なっ、聞いてたのか!?」
そう聞いてきたのは猿杙。
今の発言は変だよな!?絶対変だと思われるよな!?と、木葉の心の中はプチ修羅場であった。
「聞いてたよ〜。赤葦最近忙しそうだもんね〜。」
「あっ、ああ、そうだよな。」
特に何も問われなくて良かった…と思った瞬間
「赤葦のこと好きなの?」
き、聞くのか!?それやっぱ聞くのか!?!?
いや落ち着け俺!普通に模範解答を…!
「もちろん。チームメイトだしな!可愛い可愛い後輩だからな!」
よっっしゃ乗り切った俺!完璧だ!
「え、そっちの好きなの?」
「…ど、ドウイウコト?」
梟のような、鋭い眼光で問う猿杙。
これは明らかに、恋愛対象で好きってことじゃないのか?という問いだ。だがシラを切るまでだ。
「なんか、恋してる感じだった!」
「いやいやいや、意味わかんねーよ!!恋してるかんじって!」
軽く受け流すように笑いながら言った。
でもきっと何かしら思われてるんだろうな…と思ったが、今変に否定しまくって、余計ややこしいことになったらそれこそ大変なので特に何も言わないことにした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
27 / 73