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目には目を、歯には歯を。
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「な、なんで謝るんですか…」
「俺…昨日1人で帰ってるとき…っ、男3人に路地裏連れてかれて…っっ、いきなり、この写真バラまくって言われて…」
木葉は嗚咽を交えながら、頑張って伝えた。
先輩なのに、男なのに泣いてかっこ悪い。ダサい。でも涙は出てしまう。
「写真…って、なんですか?」
「一昨日…っの、俺と赤葦が手繋いでるやつ…」
「あぁ、アレですか…」
赤葦は眉をひそめて言った。
「で、なんでそんなことになったんですか?なにが望みでやったんですか。」
「なんか、ある人から、っ俺を痛い目に合わせろって頼まれたらしくて…っ、別になにがほしいってわけじゃないみたいで…俺、なんもできなくて…っっ」
申し訳なさでいっぱいだった。自分を責めるでもなく、優しく聞いてくれた。
それだけで嬉しかった。
「話してくれてありがとうございます。怖かったですよね、しんどかったですよね…。もう俺がいるから、大丈夫ですよ。…でも、俺があんなことしなかったら、こんなことにはならなかったんですよね…本当にすみません…。」
赤葦は深々と頭を下げた。木葉は、まさか謝られると思ってなく、心底びっくりした。
「な、なに言ってんだ、よ…元はといえば、俺が誰かから恨みを買ったから…」
「いえ、人は何がキッカケで恨むかわかりません。逆恨みの可能性もあります。木葉さんが一概に悪いとは考えにくいです。」
「ま、まあそれはあるかもだけど…でも、赤葦も悪いわけじゃねーからな!大体撮られてるなんか普通思わねーし、仕方ねーよ!!」
「木葉さんは優しいですね…」
赤葦は優しく微笑んで言った。
「状況は大体わかりました。その男たちのことをよく教えてください。」
「えっ…と、高校生だと思う…学ランだったな…紺色っぽい…って、赤葦なにするつもりなんだ!?」
「決まってるじゃないですか。引きずり出すんですよ。」
赤葦は鋭い眼光になった。なにがなんでもやる気だ。こんな話を聞いて何もしない赤葦ではない。
「っで、でも、もう方法なんて_____________」
「相手は正攻法では通じません。なら、こちらも同じようなことをすればいいんです。」
「それって、どういう…」
木葉はまだよく飲み込めてなく、困惑した表情でいた。
赤葦は口角をあげ、ニヤッとした顔で言った。
「ハンムラビ法典ですよ。目には目を、歯には歯を、って言うでしょ…?」
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