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交渉開始。
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赤葦は、あのあとも探りを入れていた。
3人組は万引き、恐喝など余罪も諸々出てきた。
1日、後をつけただけで2〜3店の物を盗んでいるところを見た。もちろんその瞬間の写真を撮った。
恐喝を受けたと思われる被害者に話を聞いたりもした。
午後7時。赤葦は、3人がよくたむろしているコンビニへ足を運んだ。
店の横で談笑していたようだった。そこへ向かっていくと、相手が先に気づいた。
「あっれ~。あかあしクンじゃん!」
「もしかして写真のことか?もうやったよ!」
「でしょうね。今更どうこうできるなんて思ってませんよ。」
赤葦は怯むことなく、表情を変えることなく返事を返した。
「お前も可哀想だよな~巻き添え食らっちゃってよぉ!」
「別に俺自身はどうでもいいんです。それより_____」
「あ、そう言えば、木葉ってやつも同じこと言ってたよな!」
1人、赤葦が言い切らないうちに話し始めた。
「あ~そうだったな。俺はどうでもいいから、赤葦だって分からないようにしてくれ、っつって!土下座したら考えなくもないっつたら、ほんとにやりやがってさぁ!しかも泣きながら!」
「ウケるわ~~」
「ほら、見ろよ!」
そう言いながら、スマホに入っているその写真を赤葦に見せた。
「…は?」
そんなことを一言も聞いていなかった赤葦は戸惑った。若干無表情が崩れた。
木葉さんが土下座…?俺のために?こんな人間の前で?そんなこと、しなくていいのに。
「あれ?聞いてなかったのか?そりゃ言えねーわな!」
3人はドッと笑った。その瞬間、赤葦の堪忍袋の緒が切れた。
「では、そろそろこちらの言い分も言っていいですか?」
「あ?」
そう言うと、赤葦はスマホの写真を見せた。
「おまえっ、これって…」
「ええ。あなた方の万引きの瞬間ですね。…いま、俺がこの写真を警察に届けたら…?
お店の人という証人付きで。結構な回数と店舗で行っていたようですしね。果たしてお店の人が穏便に済ますかどうか…」
赤葦は少しニヤッとした顔で中核を話す。
「さあ。ここで取り引きです。この写真を警察に届けられるか、ネットに挙げたモノを削除、また謝罪付きのメールを送ること、です。どちらがあなた方にとってリスクが低いのでしょうか…?」
3人は渋い顔をして言い放つ。
「…分かった…消しゃあいんだろ…」
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