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「なに?」
「ひよっとして俺の事が好きなの…――?」
アキラは核心的な部分をついてみた。
その言葉に永久は少しアキラに反応した。
永久が反応すると、アキラの表情が一気にかわった。
「やっぱりお前、そうなんだ…?」
そう言ってアキラは動揺すると、自分の口を片方の手でおさえて黙り込んだ。
「ち…違う…!」
永久は涙声で塞ぎこみながら、自分の頭を何度も横にふった。
「じゃあ、何で俺の机に"AとT"って書いてあるんだよ…?」
アキラはそのことを尋ねると、その場で少しため息をついた。
「っ…!」
アキラの棘のある言葉に永久は思わず、黙ってしまった。
「おれ、男だぜ…?」
「永久は男が好きなのか?」
アキラは少し冷ややかにそう話した。
永久はその言葉に絶え切れなくなると席をいきなり立ちあがり、鞄を掴むとそのまま教室の入り口の方に走り去ろうとした。
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