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アキラは驚くと机を片手ではらい退けて、急いで永久の方に駆け寄ると、腕を掴んだ。
2人は教室の入り口で揉めた。
「バカ!どこ行くんだよ!?」
「来たばかりなのにもう帰るのかよ…!?」
「離してっ!!」
「帰る…!!」
永久は取り乱しながら強い口調でその事を言うと、アキラの手を振りほどこうとした。
「はぁ!?」
「なんでいきなりそうなるんだよ!?」
「駄目…!!」
「ちゃんと俺に話すまでは絶対に帰さない!!」
アキラも永久に向かって言い返すと絶対にそこから、一歩も引こうとはしなかった。
「もうほっといてよ…!!」
「僕のこと嫌いなんだから僕に構わないでっ!!」
「ふざけんなっ!!」
「急になに言ってるんだよお前っ!?」
「僕のこと本当は軽蔑してるくせに!!」
「おいおい、さっきから何言ってるんだお前!?」
アキラは永久が必死で振りほどこうとする腕を離さずに逆に強く掴んだ。
朝から誰もいない教室に、2人の言い争う声が廊下まで響き渡った――。
『アキラ君なんて大嫌い!!』
『大嫌いっ!!』
永久に突然そう言われると、アキラは思わず頭の中がカッとなった。
無意識にキレだすと、1人で騒ぐ永久の唇をそのまま強引に自分の唇で塞いだのだった。
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