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自分を密かに慕っていた気持ちと、それを知ってしまった衝撃と、いま自分の目の前で見せている永久の今までみた事がない初々しい反応や、違う一面や表情を見て。彼の中では戸惑いが駆け巡る反面、何か違う別の気持ちが駆け巡った。
そんな永久をアキラは上から無言で、何も言わずジッとみつめたのだった。
2人だけの教室に、僅かな呼吸の音さえも聞こえた。
真っ直ぐな瞳と、なにも言わない態度に永久は急に怖くなり。アキラの下でわけもわからずに暴れ出した。
永久が下で暴れだすと、アキラは永久の体をその場で押さえようと、自分の片方の大きな手で両手首を掴んだ。
身動きをとれなくしてから抵抗をさせなくさせると、そんな意地悪をする彼に、涙を浮かべながら言った。
「どいて離してっ!!」
永久のその言葉にアキラは直ぐに、強い口調で言い返した。
「嫌だ!!」
「絶対にどかない!!」
アキラが言い返すと、永久は今にも泣きそうになった。
「アキラ君なんて大嫌いっ!!」
「嘘、俺のこと好きな癖に!!」
「机に俺のイニシャルを掘ってる時点で、いますぐ簡単に俺を嫌いになれるかよ!!」
アキラは言い返すと、永久の手首を強く握った。
「たっ…!」
力強く握られた手首に永久は、自分の顔を苦痛の表情で歪めさせた。
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