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アキラがキスをすると、永久は突然のキスに体を緊張で固くさせた。
そしてアキラはゆっくりと、自分の手のひらを永久の手に重ねてきた。
永久はその場でアキラに自分の瞳を静かに閉じた。
重ねてきた手の平を黙って握り返すと、アキラもキスをしながら永久の手を優しく握った。
教室の床一面に日の光がてらされると、暖かいひだまりの中で二人はキスをした。
ゆっくりと閉じた瞳を再びあけると、アキラは永久に向かって思いを伝えた。
「俺も永久のことが好きだ…――」
アキラのその言葉に永久は思わず半信半疑で疑った。
「嘘、いまの嘘だよ!!」
「アキラ君いま適当に言ったでしょ!?」
「いつもアキラ君、適当な所があるから…!」
「だから今のも適当なんでしょ!?」
永久はまだ信じようとはしなかった。
むしろ永久の中でアキラにたいしての不安の緊張の糸がその場で、ピークに達していた。
「だから今のキスも"嘘"で!」
「だから同情して適当にキスしたんだよね…!?」
アキラの気持ちに疑り出した永久に、少しあきれた顔をしながら、キレ気味で再び答えた。
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