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「楠原君は素直だね…」
「俺はキミの純粋なそう言う所が好きだよ」
僕はその言葉に胸がドキっとした。
「え…?」
穂波先輩は僕にそう話すと、いつもと何も変わらない様子で花壇の花に水をあげていた。
「あ、そうだ。今のは変な意味じゃないからね?」
穂波先輩がそう言うと、僕は自分の胸を撫でおろした。
「キミのそう言う所や、素直で純粋な所が愛敬があっていいなって俺は思ったんだ…」
「俺的には楠原君には、すみれの花よりも…この鈴蘭の花の方がキミには似合ってると思うな」
穂波先輩がその事を何気なくいうと、僕はなんとなく尋ねた。
「あの、鈴蘭の花言葉はなんですか…?」
その事を聞いてみると、穂波先輩は地面にかがみ。鈴蘭を片手でそっと優しく触れて答えた。
「"意識しない美しさ"」
「"純粋"…――」
僕はその言葉に、何故かふたたび自分の胸が先輩にドキンとした。
「せ、先輩は好きな花はなんですか…!?」
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