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『あれ、鷹刀先生…!』
近くから誰かの声が聞こえた。
僕は聞き覚えのある声に後ろを振り向いた。
振り向くとそこには、穂波先輩が
不思議そうに鞄を持ちながら立っていた。
『あっ穂波先輩…!』
僕は穂波先輩にその場で助けを求めた。
穂波先輩は僕達のほうに近寄った。
「蓮爾先生こんな所で何をしてるんですか?」
「それに楠原君も」
「さっき帰ったんじゃなかったのかい?」
穂波先輩はそう言うと、かけている眼鏡を片手でクイッと上にあげた。
「おお丁度よかった」
「穂波こっちに来い!」
先生はそう言うと僕の掴んだ手を離した。
「すまんが穂波、楠原と一緒に帰ってやってくれ」
「遅い時間なのに、なかなか意地をはって下校しないから私が家まで彼を送り届けてやろうと思ったが」
「ヤボ用が入ったから、すまんが穂波。後は頼んだ」
「俺は全然構いませんけど……」
穂波先輩はそう言うと僕のほうをチラッと見た。
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