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隣で穂波に嫉妬する細貝を無視して、遠くから園芸部の様子を伺った。
花壇で一生懸命になって花を植えている永久に、穂波が話かけてきた。
何を話しているかは全然わからなかったが、その光景はまるで親しそうな感じだった。
アイツがはなしかけると、永久は楽しそうに話していた。
俺はその光景に胸の奥がざわついた。
「なんだよアイツ……」
「楽しそうじゃん…――」
あいつは小さい頃から引っ込み思案な性格で、大人しかった。
オマケに奥手で親しい人としか話さなく。俺としか話さないと思ってたけど。永久は他の男ともチャッカリ仲良く話していた……。
俺はその光景に堪らなく嫌な気分になった。
穂波が何かを話すと、永久は急に顔が赤くなっていた。
「っ…!?」
あいつが赤くなっていると、穂波は再び何かを話していた。
なに俺の永久に手だしてるんだよ!!
俺はあいつに向かって、そう言ってやりたかった。
しかし隣には細貝がいたので、そう言いかけそうになった言葉をだまって飲み込んだのだった。
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