アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
その後 17
-
その瞬間、俺はハッとした。
気付けば、また朝霞さんのことを考えてしまっていたからだ。
せっかく開いた本も、さっきからずっと同じページを開きっぱなしで不自然だし。
・・・なんだか集中して読めなくなってきたので、パタンッ と音をたてて本を閉じた。
だめだなあ・・・
朝霞さんのことを考えると、どうしても他のことに目がいかなくなってしまう。
恋わずらいってこういうことをいうんだな、なんて考えた。
が、とたんに恥ずかしくなって席に伏せた。
なんだ、恋わずらいって!
自分でそんなこと考えるとか、俺ホントに末期かもしれない・・・っ
すんげえ恥ずかしいこと思っちゃってるよ・・・
もうやだ。
朝霞さんの顔、直視できなくなるっ
ああ、やばい
俺、こんなに朝霞さんのこと好きだったのか・・・
考えがぐるぐるする中たどり着いた結論は、
俺は朝霞さんのことをおかしいくらい好きってことだった。
ああ、俺また、恥ずかしいこと思ってる。
・・・すると、
「・・・?」
トントンッ
と、肩が叩かれた。
もしかして一弥だろうか?
さっき投げ飛ばしたこと、やっぱ怒ってるかな?
そう考えて、頭を上げてみると・・・
「・・・え」
「颯君、来ちゃった」
・・・
「えっ・・・?!」
・・・実に楽しそうな顔をした、朝霞さんがいました。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
40 / 129