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その後 ~朝霞編~ 44
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「あ、空、綺麗・・・」
玄関からでると、そこは少しだけ赤くなり始めた空が横たわっていた。
赤くなりきる前特有の、黄色く染まった雲がひときわ僕の目を惹きつけている。
そして、なぜ惹かれるのだろう、と考えた時。
僕は思わず、笑ってしまった。
「・・・颯君の、色・・・」
だってそれは、彼の綺麗な金髪と、まるきり同じ色だったから・・・
僕って、本当に颯君が好きなんだなあ・・・
きっと颯君に出会わなければ、空を楽しむことなんてありはしなかったと思う。
颯君の、おかげだね・・・
「・・・歩いていこうかな・・・」
この綺麗な光景をできる限り眺めていたくて、僕は車のキーを、そっとポケットにしまって歩き出した。
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