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空腹
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__あれからどれほど時間が経ったのだろうか
僕は目を覚ました
椿の声によって
「梓? もう昼だって」
「ん…………うわっ!? 椿!?」
「驚きすぎっしょ。また、鍵開いてたし」
僕としたことが……
本当に今日は厄日だ
まあ、それはとにかく
どれぐらい寝ていたんだろうと思い、椿に聞いた
「今、何時?」
「1時」
「1時?」
「そ。あれから4時間は経ってんのに、梓ってばずっと寝てたんだ」
「そっか……そんなに……」
「てかさ、オレ腹すきすぎてマジヤバいんだけど。早く食おうぜー」
「……待っててくれたの?」
「もち! 1人なんかより梓と食べたいじゃん? でもリビングで待ってても梓全然来ないしさー? んで、呼びに来たら鍵開いてて中で気持ちよさそーに梓が寝てたってワケ」
こういうところに、椿の優しさを感じる
先に食べててくれたら良かったのに、わざわざ起こしに来てくれるなんてね
そのとき、椿のお腹が鳴った
「……ぷっ」
「あっ! 梓今笑ったなぁ!?」
そんなにお腹空いてるくせに……本当、相変わらず馬鹿だなあ
「じゃあ、行こうか」
「やーりー♪ やっと飯だー!!」
喜んでいる椿を横目に、僕は微笑んでいた
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