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まさかここまで
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「んん……ぅ……」
油断していたのがダメだった
抵抗も半ば諦めされるがままになっていると、いきなり口の中に暖かいものが入ってきた
「んっ!? …… ふ……ぁう…………」
「……ん…………梓……」
それは、椿の舌
まるで飢えた獣のように、貪られていく
僕は彼の弟で、同性だ
なのに、椿は僕に余裕の無さそうな表情でがっついてくる
歯の裏側をなぞられ、僕の舌は逃げようとしても楽々と絡めとられた
俗に言う、ディープキス
さっきとは打って変わって激しいそれは、僕の思考を麻痺させる
もちろん理性は残ってるけれど、体に力は入らなくなり、熱を発している
「……ん……っは…………ゃ…………ふ……」
クチャクチャと響く水音がまたいやらしく、僕の脳内がおかしくなっていく
しばらくして、銀の糸とともに椿の唇が離される
多分1分あったかどうかだと思うんだけど、僕にはとても長く感じた
「っは……はぁ…………はぁ…………椿…………」
「……はぁ………………梓さあ、いくらなんでもヤラシすぎっしょ」
「なっ……」
「ここ、もう勃ってるよ♪」
「ふぁっ!?」
思わず、情けない声を出してしまった
言うのと同時に、椿が僕のそれを握ったのだ
まだ完全にはなっていないけれど、今ので幾分完成度が上がったと思う
「……梓がかーいすぎてツライっ……」
「……某漫画の題名みたいなこと、言わないでよ……それに、椿のも一緒でしょ。君のそれなんて、完勃ちしてるんじゃないの?」
「う……梓がエロいのが悪い」
「どう考えたって僕に非があるようには思えないんだけど? 押し倒してきたのは椿だよね」
「いや、でもまさか……今のでここまでになるなんて、俺も思ってなかったしさー」
理不尽な気のする発言をあっさり否定すると、椿からも予想はしてなかったという返答が来た
椿のそれは、明らか完勃ち状態だ
そりゃ、誰だってキスでここまでなるなんて思わないだろうけど
そのとき、僕は1つひらめいたことがあった
ひらめいた……というより、自分だけあんな声を出さされたのが悔しかっただけなんだけど
「椿……それ、抜こうか?」
「え……?」
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