アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
エッチなこと
-
その日の午後、僕たちは事務所に向かった
もちろん、妖×カレの台本をもらいに行くためだ
本来はもうちょっと忙しいんだけど……今はまだ、休みが多いんだよね
手渡された台本に目を通してみると、予想通り兄弟なんかでやってはダメだろうというやり取りが並んでいた
「梓……大丈夫かな、俺」
「僕も同じ気持ちだよ……いくら本人たちがそうだとはいえ、皆の前で椿と……」
「まあ……気合でなんとかするしかないんだよなー」
「うん……」
「……帰ったら、読み合わせしよーぜ★」
「!?……いきなり、恥ずかしいよ」
「でも同じ家に相手役がいんのに、やらないのはもったいねーじゃん?」
「……読み合わせだけ、だからね」
「……梓ぁ、今なんかエッチなこと考えた?」
「そんなこと……」
「隠さなくてもいいのにー♪ 俺が可愛がってあげるから★」
「椿っ……」
ああもう、ここまだ駐車場なのに……
誰かに聞かれでもしたらどうするの?
このとき僕の不安は的中していたということを、僕は身を持って知ることになった__
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
42 / 44