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第二話 会議室のドア
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「…ぁ…ゃ、課長…石関…課長っ…ぁ…んっ!」
漏れている甘い声に耳を澄ました。
資料は諦めてここから立ち去るべきだと、もう一人の僕が言う。
でも甘い声の主は明らかに男で、そしてその男が呼んだ「石関課長」も男。しかも僕の直属の上司。
気にならないなんて言ったら嘘である。
この時間に、この場所で。誰が石関課長にこんな声を出させられているのか。
身を乗り出した時、僕は自分の手を恨んだ。
なんでそんな所に居るのか。
元々たてつけの悪かったドアはギィ、と悲しい音をあげた。
「あ…」
思ったより間抜けな声を出した自分に叱ってやりたい。
「…誰だ」
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