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副支配人さんが橘さんを呼びに行くと言って、
20分が過ぎようとしたころ、副支配人さんが事務所に
戻ってきた。
森「篠崎君ごめんなさいね。支配人もう少ししたら
来ると思うから、もう少し待ってね。」
そう言って副支配人さんは自分の仕事をするため机に
ついた。
森「篠崎君はなんで支配人からの申し出受けて、この
仕事しようと思ったの?」
いきなり話しかけられたことに驚いた俺は、「ビクッ」
と肩を震わせた。
副支配人さんの方に顔を向けると、先ほどまでパソコン
と睨めっこしていたはずの副支配人さんがこっちを
見ている。
(しかも少し笑ってないか…?)
副支配人さんが少し笑っていることに、
なんで笑ってる?と不思議に思い、先程質問されたこと
をすでに忘れていた。
森「ごめんなさい…話しかけただけなのに、凄い
「ビクッ」ってなってたからちょっと可愛いなって
思っちゃったの。
…で、もう一度聞くけど、なんで支配人の申し出を
受けて、この仕事しようと思ったの?」
俺は質問をされていたことを思い出し慌てて答えた。
「あ、あの…えっと…特にこれと言って理由はないん
ですが、ただ俺は接客が好きで…その俺の接客を褒めて
もらえて、必要とされて単に嬉しかった…それだけ…
で…す…。」
(何偉そうに 必要とされてとか言ってんだ俺は…)
最後の方は、あまりの恥ずかしさに声が小さくなって
しまっていた。
森「立派な理由じゃない。接客が好きって言えることは
すごいことだと思う私は。接客業って色々なお客様が
いらして、やっぱりいいお客様ばかりじゃないし、
時には色々と厄介ごとにも遭遇する。接客業と言う
仕事は、とても大変な仕事…それを好きって言える
篠崎君はすごいと思う。」
俺…褒められてる…そう思った瞬間、顔が熱くなり、
赤くなったのがわかった…俺は見られないように
下を向きながら副支配人さんにお礼を言う。
副支配人さんは俺の顔が赤いことにきっと気づいてる
…なんでって?「ふふふ…」って堪えてるつもり
なのかもしれないが、はっきりと笑い声が聞こえる…
森「篠崎君って本当可愛いね‼︎」
そう言われた俺は、可愛くないです!と反論しよう
と思い、勢いよく顔をあげた。
「かっ…「すまん遅くなった。」
橘さんがきたことで、反論はあえなく失敗に終わった。
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