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お別れ
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「はぁー。楽しかったなー」
「楽しかったねー」
俺達はゲーセンを出て、駅の方に歩く。
「もう夕方だなー」
「そうだね…俺そろそろ帰らなきゃ」
煉さんが待ってるし、早く帰るって言ったしね。
「そか。じゃあ駅でお別れだね」
優は少し淋しそうな顔を俺に向ける。
「そうだね…」
少し淋しいけど、口には出さない。
二人でとぼとぼ駅まで歩く。
会話はない。
どれくらい歩いただろう。優がいきなり立ち止まり、俺の方を向く。
「ねぇ鎖。また遊んでくれる?」
いきなりの質問でびっくりしたが、俺は笑顔で
「もちろん」
と言った。優は「そっか」と言って、また前を向いて歩き出した。
…なんなんだよ!まぁいいけどさ。
駅が見えてきて、別れの時が近づいてきた。
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