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変わらない朝
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ブーブーブーブーブーブー
「んん…」
ブーブーブーブーブーブーブーブー
「うっせぇ!!!!!」
ケータイのバイブ音がうるさすぎて、目が覚めた。
ケータイを開いてみるとアラームだった。クソ…
「今日も学校かー…」
望にどんな顔して会おう。やっぱいつも通りがいいよな。うん。
寝癖を治すために洗面台へ行く。
相変わらず平凡な顔が鏡に映る。
「はぁ…イケメン羨ましい」
誰もいない洗面台で呟いてから、髪の毛をいじる。
ある程度気にならなくなったので、階段をおりてリビングへ入る。
「おはようくーちゃんっ!」
ドアを開けた先には、エプロン姿で朝飯を作っているれーちゃんが立っていた。
「おっおはようれーちゃん」
挨拶をして、テーブルに座る。
「ご飯作ったんだけど…食べるよね?」
れーちゃんが俺に聞く。
「もちろん」
腹が減っては戦はできぬって言うしね。
れーちゃんはわかったと言って、キッチンに戻っていった。
その後、すぐに朝飯が出てきて俺の前に並んだ。
めっちゃうまくて、完食してしまった。
「ごちそうさまでした」
「お粗末様でした」
そう言ってれーちゃんと俺は笑い合う。
食器をキッチンに持っていくと、れーちゃんが洗ってくれるというので、お言葉に甘えて洗ってもらうことにした。
ちょっとれーちゃんの息が荒かったのが気持ち悪かったけど何も言わない!!
自分の部屋に戻って、学校へ行く準備をしてから玄関に行く。
そしてれーちゃんに向かって大きな声で「いってきます」といったら、リビングから「いってらっしゃーい!」という声が聞こえたので、満足して家をでる。
「…曇りか」
家を出て、空を見上げる。
雲が空を覆い隠している。なんかテンションさがるなー。
「っと。電車来ちゃう」
俺は急いで駅に向かった。
その時に、後ろから誰かついて来てるなんてわかるはずもなかった。
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