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毎朝恒例か
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「っはぁ…はぁ…おぇ…」
駅に向かったら電車が来ていて、急いで乗り込む。
体力ないから階段全力疾走とか無理です。はい。すぐ息切れる。
呼吸を整えながら、ケータイを開こうとしたら
「おはよう鎖。今日も可愛いね」
そう言って優は俺のケツを撫でた。
俺は「おはよう優」と言いながらその手を払い落とす。
「なんだよつれないなー…」
「毎朝毎朝、人のケツさわんなよ…」
気持ち悪いを通り越して呆れるわ。
「鎖が可愛いのが悪いんだよ」
「なんじゃそら」
そう言って優は俺を抱きしめようとする。
冗談じゃない。ただでさえ人が多くて密集してるのに抱きつかれるなんてごめんだ!
意味のわからない事をしようとし出した優から逃げようと身をよじると、後ろの人に当たってしまった。
「あっすみません」
「いいえ。大丈夫です」
とっさに謝り、身体を動かすのをやめる。
「あーあ。優のせいでぶつかっちゃったじゃん!!」
「鎖が動かなければいい話だろ??」
そう言って抱きついてきた。
振りほどこうかと思ったが、また人にぶつかったら申し訳ないのでじっとする。
「うんいいこ」
優は俺の頭を撫でてくる。
「もう勝手にしろよ…」
諦めたわ!
それから俺が降りる駅までそのままだった。
『次はー○○ー』
「じゃあ俺降りるね。またな」
「うん。気をつけてね?ていうかホームまで送る」
いきなりそんなことを言い出す優。
「いきなりどうしたよ。大丈夫だよ」
「いいから。早く」
そう言って俺の背中を押してくる優。
一体どうしたんだ…
ぐいぐい背中を押してくる優だが、人が多すぎて俺だけが前に進む。
電車のドアが開き、俺だけがホームに降りる。
待ってた方がいいのかなーっとか思ってたら、優の声が聞こえた。
「鎖!!!!!後ろ!!!!!!!!!」
ん?後ろ?
優が後ろ!!!とか叫ぶから、後ろを向いてみる。
俺の後ろには昨日ぶつかった男の人が不気味な笑みで立っていた。
背中に寒気が走る。
逃げなきゃ。
そう思った時には遅かった。
「…捕まえた」
俺の意識は闇に堕ちていった。
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