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くそっ ✴︎優
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今日も電車で鎖に会った。
俺が一緒の時間に乗る様にしてるだけなんだけどね?
相変わらず鎖は可愛いよ!
でもいつもより色気がある気がする。
毎朝恒例の挨拶をしながら、他愛もない会話をする。
俺が鎖を抱きしめようとしたら、身をよじってよけられた。
その拍子に後ろの人に当たったみたいで、鎖は謝っていた。
俺はふと鎖とぶつかった男を見てみる。
ゾワワワワ
背中に寒気が走った。
男は鎖を見て笑みを浮かべると、俺の方を見てきた。
射殺さんばかりの目を向けてくる男に、自然と鎖と近寄らせてはいけないと悟った。
半ば無理矢理抱きついて、少しでも男から遠ざける。
やがて鎖の降りる駅になった。
ホームまで着いて行くと言うと遠慮されたが、無理に鎖の背中を押して電車から降りる。
それがいけなかったんだ。
身長が平均より低い鎖は、人の波に飲まれてしまい、俺より先に電車の外へ出てしまったのだ。
慌ててホームを見ると、さっきの男が鎖の後ろに迫っていた。
俺はできる限りの大声で。
「鎖!!!!!後ろ!!!!!!!!!」
と叫んだ。
鎖は不思議そうに後ろを振り返る。
だめだ。振り向くな。
俺は人混みをかき分けて急いで鎖の元へ行く。
間に合ってくれ!!!!!!!!!!!
その願いは叶わず。
鎖は男の胸の中で横たわっていた。
男は鎖を胸に抱いたまま何処かへ行こうとするので、慌ててその追いかける。
鎖…!!!!!今行くから!!!!!!!
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