アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
親子
-
「ただいまー」
「「「おじゃましまーす」」」
あの後、イケメンに囲まれて電車に乗った俺は、周りから変な目で見られました。
つらい。イケメンに囲まれるのつらい。
精神的にダメージを受けた俺のライフはもう0です!!!!!!
靴を脱いでリビングにみんなを連れて行く。
「鎖の家綺麗だね」
優が周りを見渡しながら言う。
「そう?普通じゃない?てかパーカーありがとうね…?洗って返すよ」
「いや。そのままでいいよ」
にっこりと笑顔で言う優。
なんか怖いので「ありがとう」と言って手渡した。
「やーだー。むっつりこわぁーい」
女の子の様に身体をくねくねさせて言うれーちゃん。
なんか気持ち悪い…
「誰がむっつりですか、そういう貴方こそさっき______」
「いやいや。そんなことしてないし。優君こそ_______」
また二人の言い合いがはじまった。
もう止めるのも面倒なので、ほっといてキッチンへ向かう。
「何を作るんだい?」
横から怜さんが顔を覗かせる。
「オムライスでいいですか??」
「やったぁー!オムライス大好きなんだ。何か手伝うことある?」
俺が手を洗いながら答えたら、怜さんも腕まくりをしながら隣に並んだ。
「じゃあ玉ねぎ向いてもらってもいいですか?」
「おっけー」
そう言って玉ねぎを向き始める怜さん。
出会いは最悪だけど…案外悪い人じゃないのかも。
俺は怜さんの横顔を見つめる。
でもこうしてみると本当にれーちゃんに似てるな…
いやれーちゃんが怜さんに似たんだよな。
当たり前のことを考えていると
「そんなに見つめられたら照れるなー。惚れちゃった??」
いつの間にか玉ねぎを向き終わった怜さんの顔が近くにあった。
5cmくらいしか隙間がない。
「うわぁあ!!そんなつもりじゃ!!!」
びっくりして、後ろに下がる。
自分の顔が赤くなってるのがわかる。
「ウブな反応ー。さっきの強気なのもいいけど、こういうのもいいねー」
そう言って微笑む怜さんは、れーちゃんにすごく似ていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
199 / 366