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02
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事の発端は、部費が無くなった事から始まった
僕はその日委員会の仕事で送れて部活に向かった
今思うと行った事につくづく後悔している
何故行ったんだろう
どれだけ思っても過去は変わらない
体育館の扉を開けた時だった
皆が僕を睨むのだから
全く意味が分からない
何故睨まれているのか
整理しきれなかった
僕が何をしたのか問うと
とぼけんな、部費を盗むなって
え?ってなった
今部活に来た所で盗める訳がない
僕はその言葉を口にした
だが、聞き入れてはもらえなかった
僕じゃない
何もしてない
信じて下さい
何度も言った
何度言っても、もう皆の怒りが僕の言葉をかき消した
キセキの皆なら信じてくれる
そう思い、顔を向ける
その日もう一度後悔した
キセキの顔を見なければよかった。と
そのキセキの顔も怒りがあらわれていた
次の言葉には絶句した
キセキはもう僕を信じない
信じた俺らが馬鹿だった
ここにもう来るな。と
そんな僕の様子を見て一部の先輩達はクスクスと笑っていた
嵌められた、あの先輩達は前々から僕をよく思っていなかった
キセキをもう一度見た
サッ
僕から血の気が引いてしまった
キセキの顔は軽蔑、虫けらを見る目だった
僕の中からほとんどの色が消えていった
あぁ
また、僕は
『独り』
になった
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