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キセキ目線
「…なあ、赤司、緑間」
「どうした?大輝」
「なんなのだよ」
先程の六波羅さんが入っていった扉をみて青峰は口を開く
「さっきの男は…?」
「六波羅家長男、六波羅凛也さん。おそらくテツヤの兄と名乗る奴の執事だろう」
「それと六波羅は六の数字をもつ家系。赤司につかえている八重島さんと同等の力を持つ勢力の一つなのだよ」
「そうか」
紫原は相変わらず黙っていた
何を話せばいいか分からない、と
「……早く黒子っちのとこ…いかないっすか…」
黄瀬は今にも崩れ落ちそうな程、顔が今まで泣いていたため歪んでいた
「そうだな」
531号室の扉を探しながら歩く
530号室の前になって全員の足がたちすくんだ
入っていいのか、テツヤを見てもいいのか
第一、テツヤをこんな姿にしたのは自分達なのに
いろんな思考が頭によぎる
それでもここまで来たのだから行かないといけない
人を騙してまでここまで来たのだから
数十歩歩いて531号室の扉の前に立つ
扉横のプレートには水原テツヤ様の文字
窓は無く、外からは見られない構造の部屋
恐る恐る赤司がその扉を開けた
バダッ
扉を開けた瞬間、何かが倒れる音がする
恐る恐るではなくしっかり開けると
そこには
無機質な機械音を響かせ
水色の綺麗で儚い、俺らを信用してくれていた影の存在と
黒い燕尾服を纏い赤黒い髪した、あの時体育館で会った男性が倒れている光景だった
「三条さん!」
赤司が三条のもとへ駆け寄る
緑間、紫原は先生を呼びに行き
青峰、黄瀬はテツヤが眠っている姿に
涙を流していた
「三条さん、大丈夫ですか!」
反応がない三条
そこへ緑間と紫原が呼びに行った先生、看護師によって三条は運ばれていった
先生が来るまでに三条に呼びかけていた赤司は
三条の目元から流れる涙に
胸を痛めていた
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