アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
月島×山口 [6] ☆
-
(月島目線)
今日の山口はホントに
おかしいんじゃないだろうか
帰り道はいつも山口が一方的に話して
俺が相槌打ってみたいな感じなのに
今日は全然話さない
むしろ沈黙がずっと続いてる
でも山口が頑張って
何か話しかけようとしてるのは分かる
このまんま家つくのかな と思ったとき
「ツッキーって好きな子とかいるの?」
って聞いてきた ものすごく驚いた
「はぁ?!な、何急にどうしたの?」
普通、沈黙を破る言葉ってもっと何か
あったでしょ...よりにもよって何でこの質問?
「いや....ちょっと気になったって言うか
何て言うか....べ、別に無理に答えなくても
いいから、ね....」
下を向いて後半モゴモゴ言ってる山口は
何かを隠してるような気がして...
何で俺に隠し事なんてするの?
「......いるよ」
無意識のうちに俺はそう答えていた
「へぇ~.......えっ?今なんて?」
俺の中では言うつもりもなかった気持ち
「好きな人いるよって言ったの」
繰り返し俺が言ったら
「ヘ、へぇ、そ、そうなんだ....
あぁっ!そういえば今日
早く家に帰んないといけないんだった!
ごめんねツッキーじゃあね」
山口はその言葉を残して
逃げるようにして走っていった
山口に言ったらおかしいやつだって
思われるかもしれないけど
俺は山口のことが好きだ
いつからなんてわかんない
でも好きなんだってことは分かる
ホントはこの事を山口に言いたい でも
この事を言って今までの関係が
崩れたりするのは絶対いや...
「俺って意気地無しなのかな...」
山口が走っていった道の先を見つめながら
そう呟いていた_____
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
7 / 64