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月島×山口 [8] ☆
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(月島目線)
初めてだ...昨日の山口の言動と行動を思い出して
一睡もできないなんてことは
「はあぁぁ~」
「どうしたんだ?月島」
声をかけてきたのは菅原さんだった
「いや、別に」
「何か悩んでることあるだろ 」
「?! な、何で分かるんですか?」
まさか気づかれるとは思っても見なかった
「いや、見てたら分かるって
だって今日、スパイク成功率落ちてたし、
ジャンプの高さがいつもより低かったし」
実はスパイク練習の時、半分くらいを
オーバーしたり、空振りしてたりしていたのだ
「後輩が悩んでたら先輩は気になるもんだべ?
話したら案外スッキリするかもしれないし...」
いつも自分のことを話そうとしないから
どう言ったら話してくれるのか
分かんないんだろうなて思った
だって頭を掻きながら次の言葉を探してるから
菅原さんは秘密を守ってくれそうだし
まあいいか.....多分
「実は、昨日.........」
「なるほど、で、結局のところ
月島は山口のことが好きなの?」
「......は、はい......////」
「!! 月島が顔真っ赤にしてるとこ
始めてみたな~ 何か新鮮だべ!」
「?!//// べ、別に顔赤くなんて....」
「まあまあ、好きなモンがあるってのは
いいことだべ その事で悩むのもいいことだべ
でも部活に支障をきたすのはやめてくれよ?
いいな?」
この人が同級生や後輩、いろんな人に
慕われてる理由が今日、よくわかった
あと、また悩んだりしたら俺に頼れよ!
菅原さんはそう言って体育館を去っていった
何か数学の先生に呼ばれてたらしく、
約束の時間が近かったから体育館を出たらしい
その話をあとで聞いて、菅原さんが俺の話を
自分の用事がギリギリ間に合う位まで
聞いてくれてたんだってことが分かった
やっぱり菅原さんは凄いと思った
それからの練習はいつも通りに戻っていた
部活があと少しで終わりそうなとき、
菅原さんが山口と話していた
チラッと見えただけだったからわからなかったけど
『は、はい!』
元気に返事して昨日今日見てなかった
笑顔を浮かべていた
純粋でまっすぐに感情をぶつけるのは俺だけじゃない.....
これまでもそうだったはずなのに
胸の奥のほうが針で刺されたような
そんな痛みが部活が終わっても残っていた
それに今日は山口と一緒に帰らなかった
菅原さんと約束してるからって言われた
ねえ気づいてよ....
いつも嫌そうに一緒に帰ってるけど
ホントは嬉しいんだよ
素直になってこの事を言えたらどんだけ楽だろうか
相談して余計に分からなくなってしまった.....
「はあぁ~」
一人っきりの道路にため息は虚しく響き、
何もなかったかのようにかき消された
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