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俺には無理だ
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頭が真っ白になるとはまさにこういうことを言うのだろう。
突然の侑菜の申し出に侑紀は呆然とする。
「な、なに言ってんだよ。俺は男だよ!?背も違うし、声だって違う!!何より体型が違うじゃないか!?」
侑紀は一気に捲し立てる。
「大丈夫よ。だって侑紀、私とそんなに背は変わらないじゃない。声だってそうね。体格はどうとでもごまかせるわよ。貴方細いからどうとでもなるわよ。」
侑菜は平然と言ってのける。
「な!?」
(そんな俺が気にしていることをずばすばということないじゃないか!!)
侑紀は内心涙目になりながら心のなかで反論する。
これを口に出してしまったら余計にみじめに感じるからだった。
確かに、侑紀は侑菜とそんなに身長が、変わらない。
声も見た目も中性的なのだ。
「お願い!!侑紀。」
侑紀が衝撃を受けているなかなおも侑菜は頼み込んでくる。
侑菜がここまで言うのだから何かあるのだろう。
それでも。
「何か事情が、あるんだろうけど俺には無理だよ。だって俺は―…。」
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