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いい目ね side.美月
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さっき会った、侑菜の代わりの双子の弟である榊原侑紀を思い出す。
―いい目だった。
侑菜から双子の弟を代わりに寄越すと聞いた時はっきり言ってそんなもん使えんのかと思った。
侑菜の弟で小さいときに多少指導を受けていたとしても所詮は素人だ。
生半可な気持ちでやられては困る。
今日、侑紀をここに呼んでおいたのは試すためだ。
ほんとうにyu-ki*を任せていいのか。
でも、心配は無用だった。
ちゃんと己の現状をわかっていた。
あの決意のこもった目を見れば充分だ。
「あの子、いいわね。」
yu-ki*の仕事が終わってもこの事務所に残って欲しいぐらいだ。
ただ、過去に母親から受けた心の傷が気になる。
そして、その母親自信も。
先程から社長室に鳴り響く電話の相手に顔をしかめてしまう。
―榊原侑花からだった。
「全く。しつこいわね。着拒してやりたいぐらいだわ!」
ムカついて机をどんっと叩く。
「美月さん、どうなされましたか?」
音に気づいてか秘書であり恋人の咲田翠が入ってくる。
もう、他の社員は帰ってしまった為名前呼びだ。
翠は先程から鳴り続く電話見て眉根を寄せた
「僕が出ましょうか?」
「いいのよ、無視しとけば!!」
癒しを求めて翠に抱きつく。
「美月さんっ………。」
これから侑紀の前に立ちはだかるであろう最大の壁である侑花をどうするか頭を悩ませるが、今は可愛い恋人に癒されていたかった。
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