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青井 水那 side.侑紀
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「青井水那役のyu-ki*です。よろしくお願いします!」
今日から撮影が開始だ。
『碧の涙』の舞台は大正時代。
俺が演じる役はヒロインの青井水那。
記憶をなくした謎の少女。
実は殺人鬼。
殺人の記憶を無くしていて、柊さんが演じる
警察官である雫谷恭一郎と恋に落ちる。
二人は愛を深めていく。
しかし、水那に異変が起き始める。
断片的に蘇り出す記憶。
それが水那を苦しめる。
そんな水那に恭一郎はお守りとして青い涙型のペンダントを渡す。
ラストシーンではすべての記憶を取り戻し恭一郎の側にはいられないと水那は恭一郎は目の前で海に飛び降りる。
そして、時は廻り平成の世。
水那と恭一郎はもう一度廻り会う。
この「青井水那」の役は記憶がある時と無い時でまるで別人のためとても難しい。
一人二役演じるようなものだ。
だからこそやりがいがある。
今日の撮影は水那が殺人を起こし、記憶を無くすシーン。
いかにこのシーンで狂気めいた印象を与えられるかが勝負だ。
スタジオには柊さんはまだいない。
彼に堂々と並べるような演技をしなければ。
「それでは撮影行きまーす!!シーン1!!アクション!」
俺は、青井水那になりきってみせる。
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