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侑紀の身の上話6
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侑紀はまた、話をし始めた。
「その頃から母は侑菜を贔屓し、俺を虐げるようになりました。俺は、歌わなくなりました。笑わなくなりました。そんな俺に母は何故歌わないのか、何故演じないのか、お前はダメなやつだと、侑菜を見習いなさいというようになりました。」
悲しそうに、侑紀は笑う。
瞳に光がなかった。
「俺はどんどん、人間らしさがなくなりました。そんな俺のために侑菜が動きました。父は忙しい人ですが、とても優しい人です。俺は体調が悪い演技をして、侑菜が父に訴えました。田舎の祖父母の家に行かせるように。父は俺を心配して俺を田舎へ、送ってくれました。」
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