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侑紀の身の上話7
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「じゃあ、何で君がここにいるの?」
「侑菜が母の圧力に耐えられなくなったからです。あの……母が売名のために侑菜に、えと……柊さんとの熱愛報道をわざと流すようにと迫ったらしいです。それが嫌で、侑菜は高槻さんと田舎へ来ました。俺は侑菜に負い目がある。だから、入れ替わってここに来ました。」
強い目で俺を見てくる侑紀に一瞬どきりとした。
俺の視線にびくりとしたのか、侑紀が、あたふたと弁解してくる。
「俺は柊さんとの熱愛報道を流そうなんて思ってませんよ?」
そんなことは侑紀をみればすぐにわかる。
「大丈夫ですよ、そんなことは思ってないから。」
俺がそう言うとあからさまにホッとした表情をする。
ーやばい。可愛すぎる。
「あの、このことは…。誰にも言わないで欲しいんですけど…?」
不安そうに俺を見上げてくる。
その言葉に俺の中の悪い心が、反応した。
「秘密にしていてもいいよ。でも、その代わりーー…。」
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