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柊木諒 side.柊
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リビングに戻ると侑紀がテーブルに料理を並べているところだった。
「手伝おうか?」
「大丈夫ですよ。柊さんは座ってて下さい。」
エプロンをつけて2人分の食事を並べていく。
幸せを感じながらそれを見つつ、俺には引っかかるところがあった。
それは侑紀の『柊さん』という俺の呼び方だった。
侑紀が並べ終わり、席に着く。
そのタイミングで俺は彼に話しかける。
「話しておきたいことがあるんだけど。」
俺の前に座る侑紀はきょとんとしている。
「俺の本当の名前は、『柊木諒』だ。だから、これからこの部屋では諒と呼んでくれないか?」
侑紀は小さく、「りょう、さん。」とつぶやき、満面の笑みを浮かべる。
「はい、諒さん。これからよろしくお願いします。」
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