アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
上目遣いは止めてくれ…… side.諒
-
ゆさゆさと俺を揺らす誰かがいる。
「諒さん、諒さん…。」
耳に入る玲瓏なる声は心地よくさらに起きるのが億劫になってしまう。
ーー…誰だ?
家族でもないしマネージャーでもない。
「諒さん、起きてくださいっ!」
ばっと布団を剥がされ、電気をつけられる。
見上げると困って泣きそうな侑紀がいた。
「おはよう、侑紀。」
「お、おはようございます。」
「で、何の用かな?」
侑紀の腕を引き、自分の横に座らせる。
焦った侑紀だがしばらくするとぼそぼそと話し出した。
「あの、今日の撮影に舞踏会のシーンでダンスをするじゃないですか。あの、俺は男性パートは踊れても…。女性パートが踊れないんです。姉ちゃんに聞いても高槻さんに聞いても犀川社長に聞いてもダメで。………………………あの、諒さん。教えてもらえませんか?」
小首を傾げてこっちを上目づかいで見てくる侑紀は、やばい。
可愛すぎる‼︎‼︎
朝だし生理的現象は起きているわけで。
上目づかいはやめてくれ…。
俺の理性がもたない……………‼︎‼︎
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
82 / 129