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モヤモヤ side.諒
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侑紀と共に彼が作っておいてくれた朝食を取っているとインターホンが鳴らされた。
「はい。」
『おはようございます。高槻と橘です。』
「あ、今開けます。」
侑紀のマネージャーとスタイリストの到着らしい。
2人は大きな荷物を持って俺の部屋へと上がってくる。
聞いたところによると簡易メイク台とメイク道具一式とカツラ、yu-ki*の私服だそうだ。
「じゃあ、先に侑紀くんは着替えてきて。」
侑紀が渡された服を持って自室へと下がっていく。
しばらくして侑紀の困ったような声がこちらに届く。
「あの、高槻さん…。着方がちょっと…。」
今日のyu-ki*の私服はアンティーク調のワンピースだったと思う。
コルセットのような編み上げの部分がうまくできないのだろう。
何故高槻さんを呼ぶんだ?
普通は衣装担当の橘さんに聞くだろう?
俺だって着替えるのくらい手伝える。
なんだか胸の奥がモヤモヤする。
これが嫉妬だとはこの時の俺には気付けなかった。
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