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(☆?) 私の可愛い可愛いマリオネット side.侑花
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※侑紀と侑菜の母である侑花がかなり狂ってます。
それでも大丈夫な方はご覧ください
ちょっと無理…な方は★から★までをスクロールしてもらって★の下から読んでもらえれば話は繋がると思います。
※侑花の浮気っぽい描写有ります
★ ★ ★ ★ ★
大きな可愛らしい一軒家。
広い花が咲き乱れる庭。
ここは私のお城。
リビングのテレビには私の生き写しのような少女が映る。
若い頃の私にそっくり。
いや、若い頃の私だわ。
あれは、私の可愛い可愛いマリオネット。
私の思い通りに動かせるお人形。
最近、私に歯向かうようになったの。
こわれてきちゃったのかなぁ?
昔はもう一つ、お人形はあったのだけれど壊れてどこかへ消えちゃった。
糸が切れたマリオネットなんていらない。
用無しよ。
壊れた用無しと私の可愛いマリオネットは二つで一つだった。
最初は二つとも完璧なマリオネットだった。
でも、一つが壊れちゃうともう一つも壊れちゃうのかなぁ?
じゃあ、最初に壊れた用無しの所為で私の可愛いお人形も壊れてしまうのね?
何もかもあれが悪い。
ああ、本当に憎たらしい。
ふふふ。
でも、大丈夫。
壊れかけたお人形は直せばいいの。
そのための魔法使いはもう用意してあるの。
その人は、ちょっと気持ちよくしてあげれば私の言うことはなんでも聞いてくれる。
マリオネットに糸をつけなおすの…。
待っていてね?
私の可愛い可愛いマリオネット?
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
携帯電話を取り出してある電話番号にコールする。
『はい、成本です。』
「圭人さん?侑花よ…。お久しぶりね。」
聞いていて気持ち悪くなるような甘い、誘惑するような声を、侑花は発する。
電話の相手は成本圭人。
侑菜が出演する『碧の涙』で相手役を務める柊の事務所の社長だ。
『ゆ、侑花さん…。』
「ねーえ、いつになったら侑花のお願い叶えてくれるの?侑花、待ってるのにぃ…。もお、会わないよ?」
泣いている時のような声を出して約束を果たさない成本を責める。
『ま、待ってください‼︎今、松下を動かしているところですから。』
松下とは柊のマネージャーだ。
これでやっとyu-ki*売名のための侑菜と柊のスキャンダルが流れるだろう。
侑菜が渋っているから、代わりに私がしたまで。
「愉しみにしてるわ…。」
私のは、悪くない。
悪いのは、思い通りに動かない侑菜。
そう、私は、悪くない…。
悪いのはぜーんぶ、まわり。
私は悪くない、悪くない…。
Blue Tear Drops 第1章〜無自覚なアクア・ティント〜
【終】
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