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啼け
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袮緒の下から抜け出した。袮緒は、ひざ下をベッドからはみ出した状態で、ベッドの上に倒れ込む。
俺は、倒れ込んだ袮緒を跨ぐように、覆いかぶさった。
袮緒の首筋に何度となくキスを落とす。シャツをたくし上げ、腰回りを撫で上げる。
「んっ…」
袮緒は下唇を噛みこみ、懸命に声を押さえていた。
「袮緒……?」
呼びかけに袮緒は、潤んだ瞳を俺に向ける。必死に噛みこんでいる下唇が微かに震えていた。
ゆっくりと唇を親指で撫ぜ上げると、袮緒はぴくりと反応する。
「いっつも、口、塞がれるから……、声、我慢するから……」
口、塞がないで……、呟いた袮緒は、俺から視線を外し、そっと瞳を閉じる。
袮緒は、深く息を吸い込み、苦しそうに顔を歪ませ、また、唇を噛みこんだ。
心がキリキリと痛んだ。
だから、袮緒は俺とのセックスを拒んだんだ……。
苦しいだけの行為。そんなこと、誰もしたくはない。
コイツ、どんなセックスしてきたんだよ……。
きゅっと噛みこむ唇をぺろりと舐めあげる。袮緒は口を開かない。
もう一度ゆっくりと唇に舌を這わせた。
「袮緒……口、噛むな……」
袮緒はゆっくりと口元の力を緩めた。口元は少し、怯え、震えていた。
怯える口元に優しく軽く口づける。
「我慢しなくていい」
言葉に袮緒は、様子を窺うように瞳を開き、真意を確かめるように視線を向ける。
「お前の声、聴きたいのに、口、塞ぐわけねぇだろ?」
袮緒の瞳は困惑の色を浮かべ宙を舞う。
「でも……きっと、萎える…」
袮緒の視線は、また、顔色を窺うようにそろりと俺に戻る。
俺は、袮緒の腰回りに、固くなったモノをぐりっと押し当てる。
「無理。萎えない。お前に突っ込むまで萎えない」
そう言って、にやりと笑った。俺の発言に袮緒は、見える範囲をすべて赤く染め上げた。
耳元に唇を近づけ、いやらしく囁く。
「俺の下で、思う存分、……啼け」
「……は………ぅん」
俺の声に、袮緒は啼き声で応えた……。
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