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あなたの愛だけあればいい
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シャワーを浴びて、下着だけをつけ、ベッドの上へ。
腕の中に須栗さんを抱き込み、愛しい人の温もりを確かめる。
「袮緒、……子供、欲しい?」
オレの胸に背中を預け、俯きながら、須栗さんがぽつりと呟いた。
オレは、予想し得ない須栗さんの質問に、瞬間、声を失った。
「俺、泣いた時……前の、彼が、……妊婦と、歩いてたんだ。子供は…無理、だから…」
肩が震えていた。
オレは須栗さんをきつく抱きしめる。肩に顔を埋め、呟いた。
「オレは須栗さんが傍に居れくれれば、いい。須栗さんしか、いらないよ…須栗さんの愛があれば、オレ、幸せです…」
重たくなったら、負け。真剣になったら、負け。
そんなこと、ない。
……真剣になっても…負け、じゃない。
オレ、本気で……素のオレで、あなたと恋愛したい。
あなたが傍に居てくれるのなら、あなたが愛をくれるのなら
……オレは他に何もいらない……。
END
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