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寝起きの袮緒【100イイネ記念&お正月のテンションで番外編1】
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「ぉ……ねお…?」
長い手足を小さく折り曲げ、ベッドで静かに寝息を立てる袮緒に声を掛ける。
つい2時間前、俺の家で一緒に年越しをして、少しだけテレビを見てから、ベッドに入った。寝ついてから3時間程度しかたっていない。
ゆっくりと袮緒の頬に手を這わせると、少し眉間に皺を寄せ、薄目を開けた。
俺を確認した袮緒は、寝ぼけ眼のまま、ゆるりと口角を上げた。ゆっくりと折り曲げていた腕を俺の首に回し、ぎゅっと引き寄せる。
「なんじ……?」
耳元に唇を寄せ、袮緒が囁く。
「4時…」
袮緒の耳元で囁くと、くすぐったさから逃げるように首を竦める。
「んっ。まだ、眠い……」
逃げた耳を追いかけるように、耳の下に吸い付いた。袮緒は甘い吐息を漏らす。
「する、の……?」
ぼんやりと寝ぼけた声で俺に問う。さすがに元旦の4時にたたき起こして、セックスするような、色気のないことをするつもりはない。
「違うよ」
俺は、そのまま身体を引き上げ、袮緒を起こす。
ベッドの上にぺたんと座り込んだ袮緒は、目を擦り、大きな欠伸をした。
その仕草が可愛くて、思わず、軽く口づける。一瞬、きょとんとした表情を見せた袮緒は、答えるように、俺にキスを返す。そのキスに、俺は再び、キスをする。
しばらく、くすくすと笑いながら、キスの呼応を繰り返し、ふと我に返る。
「ちょっと、出かけたいんだ、一緒に」
そう言って、笑むと、袮緒は頷き、ゆっくりとベッドから降りた。
「どこ、行くんですか?」
キスですっかり目が覚めたようで、寝起きの甘えたな袮緒は鳴りを潜める。
袮緒がパジャマ代わりに着ているジャージの上にダッフルコートを羽織らせて、そのまま玄関へと誘う。
「秘密」
暖気していた車に乗り込み、目的地へと向かった。
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