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休み時間5
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「旭くーん」
先輩の家に向かおうと大学の門を出た所で、歩さんに声をかけられた。
「こんにちは」
「これから何処か行くの?」
「悠輔先輩の家に……」
「そうなんだ、俺も行っていい?」
……どうしよう。
さすがにセックスの練習だから駄目なんて言えないし。
「なんてね、俺これからバイトなんだ。途中まで一緒に行こう」
「はい」
良かった。
どうやら方向は一緒らしい。
「旭くんはさ、先輩と付き合ってるの?」
「……え?」
まるで今日の天気でも聞くみたいな軽い調子で聞かれて面食らってしまった。
「いやいやいや、俺は女の子が好きなんで」
「ふぅん、そうなんだ。じゃあ俺が君の事狙ってもいいよね?」
「はい?」
俺は今、何を言われているのだろうか。
女の子が好きだって言ったよね?
「歩さんは、その、男が……」
「そう、俺ゲイなの。君の事気に入っちゃった」
「旭」
同時に、先輩に声をかけられた。
「窓から見えたからさ、迎えに来たんだ。歩と一緒だったんだな」
「悠輔先輩……」
「行こう、旭」
先輩に腕を引っ張られてその場を後にする。
振り向くと、歩さんがにこにこしながら手を振っていた。
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