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「ホント、かっけぇーな、あいつ。」
諦めのような、そんな深いため息をつく俺は、所謂不毛な恋をしている。
いや、違うか。
もう、やめようとしてるという方がいいのかもしれない。
「杳(ヨウ)」
艶やな黒髪から、石鹸の香りが俺の鼻孔を掠める。
余裕そうな、でもその目は俺のことを心配しているような感じだ。
「……私じゃ代わりになれない…よね。」
「何、弱気な感じで言ってんだよ。 つーか、俺より顔いい奴いるんだから、そっちにしとけよ、な?」
代わりなんていらない。
代わりなんて、……ムリだ。
あいつに変わる奴なんてーーー
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