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女の子
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風見先生がいる第一職員室は、玄関の目の前の生徒会室を出てすぐ右に曲がり、まっすぐ廊下を進めば左手に見えてくる。
俺は、職員室より手前で廊下を右に曲がった。突き当たりに見えてくる中央階段の裏へ回る。少し埃っぽい。
そのまま待つこと二、三分。俺を呼び出した当の本人は、ヘラリとした笑顔で現れた。
「やっほー、神楽くん」
「こんにちは、和音さん」
今日も胡散臭い笑顔で、桜和とはあまり似てない笑顔で、俺を呼んだ。
「神楽くんが大人しく呼び出しに応じてくれるとは思わなかったよ〜」
「断ってもあの手この手で引きずり出される予感がしただけです」
「あっははご名答〜よく分かったねぇ」
この人と一度でも関わったなら誰でも分かりそうなことの気がするのは俺だけだろうか。
「それで、何の用ですか」
「今日は苦戦しているであろう神楽くんに、ちょっとした入れ知恵をしてあげようと思ったんだけど──神楽くん、随分と『女の子』になったね」
「は──」
気付いた時には、壁に押さえつけられていた。
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