アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
それでも、〝在りきたり〟を越えられたなら
-
「俺はきっと、お前に望み通りの応えを出せない。それは、これからもきっと」
「…うん」
辛そうな顔。きゅうっと苦しくなる。まだコイツはこの先を聴いてくれるだろうか。この先のことを、受け入れてくれるだろうか。
「…これが現時点での答えだ。けど」
桜和は顔を上げない。目が見えない。どんな顔をしているのか、判らない。
「きっと、これは変えられる」
「…は?」
ああ、やっと顔をあげた。ああ、けどその顔むかつくな。『何言ってんの?中二病にでもかかったワケ?』顔にどデカく書いてあった。
「だから、お前が振り向かせてみろって言ってるんだよ!!」
こんな事も汲み取れないなんて、本当にお前らしくない。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
8 / 158